インプラントの分類方法には手術回数、インプラントの形、骨と接触する部分の性状など様々です。長さは直径なども加えれば種類は無限となります。その中からインプラントを埋入する骨の状態、歯ぐきの状態、残った歯の状態などを考慮して主治医が決定します。ここでは手術の回数による分類について解説させていただきます。
・1回法
歯ぐきを切る回数が1回という意味から1回法と呼ばれます。2回法との違いは手術直後からインプラントの頭が出ていることです。頭の出方は2通りありインプラントの蓋が出ている2ピース1回法と被せ物が装着される支台が出ている1ピース1回法があります。インプラントと骨が生着したら支台に被せ物を装着します。
・2回法
歯ぐきを切る回数が2回という意味から2回法と呼ばれます。骨に埋入したインプラントは骨と生着するまでの間、歯茎の下で寝かせておきます。専門用語でヒーリング期間と言います。骨と生着したことが確認出来たら、歯ぐきを切ってインプラントの頭を出します。そこに、支台を装着して被せ物を装着します。
1回法はインプラントを埋入する部分の骨量、骨質ともにしっかりしている場合に適用されます。骨が細い、軟らかい難症例の場合には2回法を選択します。
インプラントだから特別に問題があるということはありません。ブリッジも入れ歯にも問題点はあります。それぞれの治療にメリット、デメリットはありますが、どの治療もデメリットを出来るだけ小さく、軽減することを歯科医師は常に考えて治療します。ここでは、ブリッジ、入れ歯と比較した際の違いとしてご紹介いたします。
1.健康保険が適用されないこと。
※保険で認められていない金やジルコニアを使用するブリッジや入れ歯は健康保険は適用されません。
2.手術が必要なこと。
※ブリッジや入れ歯は骨にアプローチすることはありません。
O.I.Cの運営母体である医療法人大徳会の理事長(大口弘先生)が考案、開発した骨を削らないインプラント手術法です。
インプラント治療はスウェーデンのブローネマルク博士が、ウサギの脛にチタン製の生体顕微鏡を取り付けて微少循環の観察実験を行っていた際に、チタンと骨がくっついて外せなくなったことをきっかけにそのメカニズムの実験を続け、1965年に世界初の純チタンによるデンタルインプラントシステムの臨床応用を開始したことは有名な話です。そのようなことから、インプラント治療は骨格のしっかりした欧米人を対象に研究が重ねられ完成されました。そのため、華奢な骨格の日本人には骨移植などを行う、いわゆる骨造成という手術が必要なことからインプラント手術の難易度が高くなり、単純にインプラントを否定する歯科医師もいます。
そこで、日本人の骨質、骨量に適した方法について研究を重ねた結果、細い骨であれば削らない、骨を拡げる術式を考案し、そのための専用器具を開発し、大口式インプラント法として確立いたしました。
骨をドリルで削らないため、血管や神経を傷つけるリスクは大幅に軽減されます。また、骨移植という余分な手術を行わないため、インプラントの上部構造(被せ物)装着までの期間が短縮できます。
大口式インプラント法を習得していない歯科医院では、骨が細い患者さんがインプラントを希望された場合には、インプラントを断るか、患者さん自身の顎先の骨などを採取して細い部分につけ足す骨移植手術が行われます。
この方法は歯科医師の技術力は当然必要ですが、患者さんの免疫力や生体治癒能力が高くなければ成功しません。なぜなら、移植した骨は生体から切り離された時点で血液という栄養供給が遮断されており、それを骨の細い部分に貼り付けても、元の骨と移植した骨がかならずしも上手く融合するとは限らないからです。しかも、同じ生体とは言え、歯を失った骨の部分に顎先の骨を移植しても違う部分の骨ということから、異物を捉えられると排除機能が働くこと、骨を採取される部分も歯ぐきの切開と剥離が必要になることなどから感染のリスクも高くなります。
その点、小さな孔から拡げる大口式インプラント法は血液供給を遮断することなく骨を太く拡げることができるため術後の予知性が高く、歯科医師、患者さんともに安心していられるというメリットがあります。
大口インプラントアソシエイツ(OIA)の所属医院は大口式インプラントの研修を受けた信頼できる歯科医院
日々、技術の研鑽を欠かさない
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